朱肉とスタンプ台の違い

朱肉とスタンプ台の違い

「朱肉とスタンプ台は何がちがうの?」という質問を、よくお受けします。
また「朱肉が印鑑用」「スタンプ台がゴム印用」と、よく言われます。

朱肉とスタンプ台とでは、成分が違います。
よって
上記の通り、朱肉が印鑑用、スタンプ台がゴム印用というのは正しいです。


朱肉とスタンプ台について、まとめてみました。

使い分ける大切な理由
朱肉 スタンプ台
印鑑・
はんこ
×

サンプル:朱肉



スタンプ台の一部に、染料系のインクを使用している場合があります。
染料インクの色素が印材に吸い上げられ、印材の痛みや変色につながります。
必ず『朱肉』を使いましょう!
ゴム印 ×

朱肉はスタンプ台と比較しても油性が強いです。一般的なゴム印だと、ゴムを溶かして変形させてしまいます。
必ず『スタンプ台』を使いましょう!

御朱印などの練朱肉を使用したい場合は、耐油性ゴム印(黒ゴム)をお勧めします。
サンプル:朱肉

朱肉について
朱肉とは、そもそも別名で印肉(いんにく)ともいい、捺印の際に使われる顔料を染み込ませたもののことです。
大きく分けて
「スタンプ朱肉」「練朱肉」「印泥」などがあります。
スタンプ朱肉:
ビジネスや銀行、簡易な契約書類、個人宅など、様々な一般用途に使用されます。
スポンジ朱肉、フェルト朱肉とも言われるときもあり、朱油をインキ状にしフェルトやスポンジに染み込ませたものの上に、布などで覆い加工した朱肉です。

良い点:
練朱肉などに比べ、捺印後の乾きが速い。より乾きの速い速乾タイプもあります。練朱肉のように印肉を混ぜるということもないので、扱いやすいです。
悪い点:
練朱肉に比べ、印影の退色が早く、長期期間保存する書類には向いていません。
練朱肉:
寺院や神社の御朱印、書家や画家の落款印、重要な契約書類などに使用されます。

練朱肉は日本製で、印泥は主に中国製です。
高級有機顔料を使用しているため、印影の保存性に優れており、長期に渡り美しい印影を残すことができます。
重金属成分を含有しておらず、環境汚染や人体への安全性に配慮した印肉です。
良い点:
捺印した印影が長い時間を経過しても色あせしにくいという点で優れています。
悪い点:
一般的なスタンプ朱肉よりも、乾燥に時間が掛かります。
使用する際は、ハンコに印肉が付きすぎないように、コツが必要です。
印泥と比べて、練り直しは少なくて大丈夫です。
印泥:
寺院や神社の御朱印、書家や画家の落款印などに使用されます。
朱肉は、元々は中国の生まれです。中国では朱肉を「印泥」(いんでい)と呼んでいます。成分に硫化水銀などの鉱物が含まれており、水銀などによる環境影響から、最近は商品として見る機会もなくなってきました。
良い点:
印影が鮮明であり、色に深みがあります。
練朱肉と同じく捺印した印影が長い時間を経過しても色あせしにくいという点で優れています。
悪い点:
一般的なスポンジ朱肉よりも、乾燥に時間が掛かります。
使用する際は、ハンコに印肉が付きすぎないように、コツが必要です。
印泥自体も長期に持ちますが、使わない期間が長い場合は、顔料と油分が分離しますので、定期的によく練り直してから再度利用します。また、夏はベトつきなども発生します。

スタンプ台について
スタンプ台のインク成分には、「油性顔料」「油性染料」「水性顔料」などの種類があります。
油性顔料:
多くのスタンプ台が、この油性顔料を使用しています。
押印性や速乾性もよく、コピー用紙や普通紙などに向いています。
乾燥すれば水に流れません。
朱肉も油性顔料系ですが、朱肉のほうが油分が強いです。

油性染料
油性顔料に比べ、耐光性が劣り、乾燥も遅いです。
コピー用紙や普通紙への押印は劣りますが、アート紙やコート紙などにも押印が可能です。
強力な油性染料スタンプ台なら、金属、プラスチック、木材、布、皮革などにも押印できるスタンプ台もございます。

水性顔料:
にじみやすいため、和紙や模造紙などに適しています。
小切手や手形、証券類など長期保存を必要とする書類にも最適です。
普通紙やコピー用紙、感熱紙、感圧紙などにも押印出来ますが、乾燥に時間がかかります

ページ更新日:2022/07/19